森繁久彌 海ゆかば 詞;大伴家持 曲;信時潔 1937年
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- Опубликовано: 5 фев 2025
- 海行かば 水漬く屍
山行かば 草生す屍
大君の 辺にこそ死なめ
顧みはせじ(*)
(*)原詩は「長閑(のど)には死なじ」
戦友別盃の歌 大木敦夫 「海原にありて歌える」より 昭和17年11月
言ふなかれ、君よ、わかれを、
世の常を、また生き死にを、
海ばらのはるけき果てに
今や、はた何をか言はん、
熱き血を捧ぐるものの
大いなる胸を叩けよ、
滿月を盃にくだきて
暫し、ただ酔ひて勢(きほ)へよ、
わが征くはバタビヤの街、
君はよくバンドンを突け、
この夕べ相離るとも
かがやかし南十字を
いつの夜か、また共に見ん、
言ふなかれ、君よ、わかれを、
見よ、空と水うつところ
黙々と雲は行き雲はゆけるを。
• 戦友別盃の歌 大木敦夫 朗読:森繁久彌 19...
おんたまを故山に迎ふ 三好達治 「艸千里」昭和14年刊より
ふたつなき祖國のためと
ふたつなき命のみかは
妻も子もうからもすてて
いでまししかの兵ものは つゆほども
かへる日をたのみたまはでありけらし
はるばると海山こえて
げに
還る日もなくいでましし
かのつはものは
この日あきのかぜ蕭々と黝みふく
ふるさとの海べのまちに
おんたまのかへりたまふを
よるふけてむかへまつると
ともしびの黄なるたづさへ
まちびとら しぐれふる闇のさなかに
まつほどし 潮騷のこゑとほどほに
雲はやく
月もまたひとすぢにとびさるかたゆ 瑟々と樂の音きこゆ
旅びとのたびのひと日を
ゆくりなく
われもまたひとにまじらひ
うばたまのいま夜のうち
樂の音はたえなんとして
しぬびかにうたひつぎつつ
すずろかにちかづくものの
莊嚴のきはみのまへに
こころたへ
つつしみて
うなじうなだれ
國のしづめと今はなきひともうなゐの
遠き日はこの樹のかげに 鬨つくり
讐うつといさみたまひて
いくさあそびもしたまひけむ
おい松が根に
つらつらとものをこそおもへ
月また雲のたえまを驅け
さとおつる影のはだらに
ひるがへるしろきおん旌
われらがうたの ほめうたのいざなくもがな
ひとひらのものいはぬぬの
いみじくも ふるさとの夜かぜにをどる
うへなきまひのてぶりかな
かへらじといでましし日の
ちかひもせめもはたされて
なにをかあます
のこりなく身はなげうちて
おん骨はかへりたまひぬ
ふたつなき祖國のためと
ふたつなき命のみかは
妻も子もうからもすてて
いでまししかのつはものの
しるしばかりの おん骨はかへりたまひぬ
• 森繁久彌 朗読 おんたまを故山に迎ふ 三好達治
父は予科練にいたので葬儀の時に予科練の仲間がこの歌を歌ってくれました。ぐっと来ます。ありがとうございます、シェア頂いて。
素晴らしい鎮魂の歌